お知らせ

Designed by Freepik
歯周病は歯の周りを溶かす恐ろしい病気で、虫歯同様、細菌によって引き起こされますが虫歯と違うところは痛みが無く自覚症状が無いため、多くの人が患っている(30代成人の約8割)にも関わらず疎かにしてしまいがちで、気づいたときには手遅れと言う事にもなりかねません。

歯周病は治療によりその原因である歯周病菌を減らすことが出来ます。ここではその治療内容を説明していきます。

 

歯周病の進行度と治療方法

歯周病はプローブと呼ばれる目盛のついた器具で歯と歯肉の間の溝の深さを調べ(歯周ポケット検査)、歯のぐらつきを調べることにより歯周病の進行具合が判ります。それにより初期・中期・重度に分けていきます。

また、どの段階の治療においてもプラークコントロール(ご自身による口腔内管理=歯ブラシやフロス・口腔洗浄剤など)が重要になります。

   

初期治療(歯周ポケットの深さが4㎜以内)

あまり自覚症状はありません定期検診を受けられている方は指摘されます。
症状は以下の通りです。

・歯磨きの際の出血
・歯茎が腫れる
・歯茎の変色

この段階では歯磨き指導と歯の表面の歯石除去になります。今更歯磨き指導と思うかもしれませんが、歯磨きの歯垢除去率は60%。歯間ブラシやフロスを併用で80%~90%と言われています。プロによる指導で今一度ご自身の磨き方を再確認してみて下さい。
その他に歯周病は歯並びや咬み合わせとも密接に関係しているので矯正歯科をお勧めする場合もございます。

中期治療(歯周ポケットの深さが5㎜~7㎜)

自覚症状が現れ始めます。以下の症状がある方は重要にならないためにも早めのご来院をお勧めいたします。

・歯磨きの際の出血が増え、膿まで出てくる
・歯がグラグラする
・歯茎が下がりはじめる

中期治療は歯磨き指導と歯茎の中の歯石除去になります。歯茎の中の歯石除去(ルートプレーニング)は技術と時間を要する作業になり、口腔内を6ブロックに分けて除去処置を行う為、約6回の来院が必要になります。
また、症状によっては歯周外科治療も必要になります。

重度治療(歯周ポケットの深さが8㎜以上)

この段階まで来ますと痛みも伴うようになってきます。放っておくと歯が抜け落ちる可能性もあります。
症状は以下の通りです。

・口臭
・歯茎がブヨブヨする
・歯の痛みが強い
・歯がしみる

引き続き歯磨き指導と歯石除去がメインになりますが、歯周外科処置とより進行しないための抜歯も視野に入れていきます。

 


 

歯周病進行度によりご説明いたしましたがメインは歯磨き指導と歯石除去になります。

特にご家庭での毎日の歯磨きは何よりも効果的な歯周病予防になります。足りない部分は医院での歯石除去で補いつつ歯磨き指導で効果的な歯周病予防の磨き方を覚えていってください。

そして、何よりも大切なのは虫歯同様、早期発見・治療になります。そのためにも定期検診が効果的です。大事な歯を長く残しておくためにもぜひ定期検診をおススメ致します。 ⇨定期検診